483132 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

じぃじへの報告~どら一族のハッピーライフ~

じぃじへの報告~どら一族のハッピーライフ~

覚悟。

気胸になったので、また管を入れることになりました。
この頃から痛みを訴えるようになりました。
そしてMSコンチンを飲むようになりました。
看護婦さんが飲むのを確認しにくるので、じいじは
「怖い薬なんやろうな…モルヒネか?」って。
私は言いました。モルヒネって点滴だよ。痛み止めの強い分じゃない?
人のイメージに、モルヒネは怖いってありますよね。
私はごまかしてしまいました。じぃじに嘘をついてしまいました。
このことが後で大きな問題となるのです。

6月の初めに気胸になってからのじぃじは、本当に辛そうでした。
知り合いに言ったそうです。
「大好きなケイタがそばに来ても辛いんだ」って。
ごめんね…じぃじ、何もしてあげれなくて。私はいつも思ってました。

6月7日、Aさんは退院していきました。
私たちの希望でもありました。Aさんのように退院してほしい。
そう思いました。
しかし、退院された2日後、Aさんは救急車で運ばれました。
そしてその翌日天国に召されたのです。
あんなに元気で退院したのに…。
この病気が憎いと思いました。そして足が震えました。
じぃじにそんな日が来ることが怖くて…。
じぃじには再入院されたことは伝えていましたが、
亡くなったことは言いませんでした。じぃじにとっても希望になってると思ったので。希望を壊すことはできませんでした。

6月10日(金)、ばぁばの仕事が休みだったので
1日病院についてました。
たわいもない話をして、一日を過ごしたようです。
じぃじは夕方会いにいった私に言いました。
「いい時間だった…」

6月11日(日)
以前行ったことのある、占いのSさんのところへ。
じぃじのお払いをしてもらいました。
夕方、皆で病院に行くと、状況は一変してました。
苦しそうな呼吸、真っ白な顔…。
先生から説明あり。
酸素がたりない、本人はかなり苦しいようです。
頓服でオプソ(液体のモルヒネ)を飲んでました。
私たちが来るまで我慢してたって。
話したいから、来たらオプソ飲むわって言ってたらしいです。
帰りたくなかった。けどケイタと長くいるわけには…。
ばぁばをおいて帰りました。
ばぁばは21時ごろ帰ってきました。だいぶ落ち着いたって。
夜は眠れなかった…心配で。

夜遅く電話がありました。知り合いの伯母ちゃんから…。
今日、お見舞いにいったら、先生がいてて
モルヒネ使ってますって言ってたんよ…そんなに悪かったん(泣)
帰りに先生に話ししたら、もう助からないって言われた。
何それ~!!本人の前でモルヒネって言ったの?
もう助からないって他人に言うこと?
今の状態を何で人から聞かないとダメなの?
ショックで私は病院に電話してました。
「どういう事ですか?説明してほしい。明日、14時に行くから時間空けとけ!!」
かなり自分を見失ってました。
病院に対する不信感でいっぱいになってました。
じぃじに申し訳なくて…ごめんなさい。

6月12日(月)
私は仕事をしていた。お昼に帰るつもりで。
10時ごろ、電話が入った…ばぁばから。
「病院にくるように言われた…」
私はパパに電話をして、病院に向かった。
心臓がバクバクいってた。パニクってた。
そして覚悟をしたのかもしれない。



© Rakuten Group, Inc.